2019/11/07

シカゴ日記 - 7日目

シカゴに来て1週間。毎日19時ごろ眠気がきて、我慢して遅くにベッドに入っても朝4〜5時頃には必ず目が覚める。日本との時差は15時間で、時差ボケというには変な感じ。たぶんこちらに来てからは常に気を張っていたりすることもあり、身体の感覚がいろいろぐちゃぐちゃになっているような。今日はオフにしようと決めたので二度寝したあと洗濯をして、好きなアイドルの動向を追いかける。私はここ数年韓国のアイドルにハマっているのだけど、K-POP界では日々新しいことが起きるので情報を追いかけるのがもう大変。おまけに最近韓国のオーディション番組『PRODUCE 101』の日本版が始まって、最初は全然興味な〜いなんて思っていたのにどんなもんかと1話見てみたらバチバチにハマってしまった・・・。お気に入りの練習生がデビューできるように毎日頑張って投票しています!今日も彼らの努力と友情に涙を流す。

夜はステファニー、ジェイスン、ジェイスンのお友達と一緒にHoney Pot Performanceというプロジェクトグループの『Ways of Knowing』という作品を観た。知識は本から学ぶべきものか、それとも先祖や自らの経験から得るものであるか?というような問いから始まるパフォーマンス。度重なるワークショップ、長いリサーチ期間を経て育てられた作品とのこと。ダンスと映像を使った1時間くらいのパフォーマンスを見たあと、観客はステージ上に運ばれたテーブルと椅子に招かれ、ともに暖かいスープとサングリアを飲む。これはとっても美味しかった。食事の間には、パフォーマンスのテーマと繋がる質問がいくつか書かれた紙が配られ、他の観客とそれについて話し合う。正直この質問というのが結構難しくて、わりとセンシティブな、個人的なことについて聞かれている内容だったこともあり話があまり進まず、私含め周りにいた人たちはざっくりと意見し合ったあとすぐに関係ない雑談を始めてしまった。私はこの食事のあとまたパフォーマンスが始まるもんだと思っていたけれど(なんというか流れ的に?)、そんなこともなく各自解散のアナウンスがあって、終了。正直な感想を言えば、食事を始める前のパフォーマンス自体にあまり魅力を感じることができなかった。ステファニーと感想を話しながら帰ったけれど、彼女は黒人女性についてパフォーマンス中に語られた内容が興味深かったと言っていた。「ジェイスンも日本に滞在していたときは黒人男性であることを忘れて自由な自分でいられた、というようなことを話してたんだけど」と。正直未だに黒人差別があるということに日常生活の中ではなかなか気付くことができない。なぜなら私が黒人でなくアジア人だから。ということもその理由のひとつであるはず。もう10年以上前、ロンドンの郊外に住んでいた頃、私がアジア人であるということを理由に傷つけようとしてきた人たちの顔は今でもよく思い出せる。名前も知らない通りすがりの人間の顔を。当時の私はとても若くて、それにいちいち傷ついていたというよりはただ不思議に思っていたような気がするけれど、そのときの気持ちはあんまり思い出すことができない。彼らの顔以上には。そういえばシカゴに来てからはアジア人をあまり見かけない。ダウンタウンへ行けば多いのだろうか?




2019年11月3日