2017/10/01

2017年10月2日

物心がついてはじめて好きになった芸能人は、たしか安室奈美恵だったと記憶している。夏祭りの射的で、ピンク色のフレームに入った小さな安室ちゃんの写真を父親に取ってもらった。ずっと大事に持っていたはずだけど、小さな安室ちゃんはいつの間にか手元から消えていた。未完成なその人が育つ姿を応援したいというよりはプロ意識を感じさせる圧巻のパフォーマンスに常に驚かされたい性分なので、そういう意味では安室奈美恵は当時から別格であったと思う。そこにいない人について語ること。やっぱりまだ割り切れない自分がいて、だからと言ってじゃあ割り切れる日なんてくるのかと言われれば来ないような気がするしむしろ一生来んなとも思う。先月丸亀に志賀理江子さんという人の展示を見に行って写真ももちろん素晴らしかったのだが、そこに書かれていたある言葉に、答えではないけれどもある種の拠り所みたいなものにできるかもしれないと、そんな希望を見た気がした。飽きたら終わればよい、ただそれだけのことなのだ。あ、今日からしばらく横浜です。