2016/05/13

2016年5月10日


健やかでない。いま、部屋の壁に穴を開けられている。私が座っている左側、白くて薄い壁の向こう側からガリガリ、ドンドンとやられている。もうしばらくすればドリルの先が見えてくるはず。通気口を作るらしい。部屋に窓がなく黴っぽいので、よかった。とにかくここにいると気が滅入るので、行動だけでも健やかでいようとしてみる。掃除。調理器具を全く持ってきていないので、キッチンに置いてある誰かのフライパンをこっそり使う。共有のものなのかもしれないが、聞いてみて違ったらもう使えなくなってしまうので黙っている。急いで料理。きれいに洗って、拭きあげたら元の場所へ。これはおそらく共有の、小さなやかんでお湯を沸かす。熱々のコーヒーを入れて、水筒に注ぐ。

2016/05/10

2016年5月4日

筋肉痛とは答え合わせである。1日が経ち、内腿と、腰ではなく背中が痛かった。外側じゃなく内側を使えと言われていたので、内腿が痛かったのは嬉しい。大谷(紅玉)さんの舞踏クラスを受けた。舞踏というジャンルにあまり興味はないがそれを取り巻く諸々をおもしろく感じる。言葉遊びを身体にうつしていく作業(と私は呼びたい)があって、これがなかなかむず痒い。カラダは水袋。奥歯の先に森が広がっている。まぁこれらがどんなに明確にイメージできていたとしても、イメージは単なるイメージに過ぎず、輪郭を取ることも大事なのだろうと思う。(たぶん。)ダンスにおいて輪郭を取るという作業は、目で見えているカラダの形を真似することと似ているようで違うと思っている。模倣という言葉が少し近いか。まぁ、ようはお祭りの型抜き、綺麗に抜けたそのかたちそのものではなく、抜いている最中の時間、出来事、感覚?私は型抜きやったことないけど。

2016/05/02

2015年5月2日

あの数秒の特別な時間を、大好きな映画のワンシーンのように繰り返し思い出す。ふと頭に浮かんでくるわけではなくて、またあの光景をまぶたの裏に見て幸せな気持ちに浸るため、わりと頑張って意識的に思い出す。思い出すという行為を自ら選択し、さぁやるかというのはなかなか不思議な感じがする。あれからだいぶ時間が経ったような気がして手帳を開いたら、まだ1週間とちょっと前の出来事だった。こうやって少しずつ、蛇口の根元から水が浸み出していくように忘れていく。しっかりと蓋をして、たまに中を覗いて触れてやらないとすぐに逃げてしまう。