2016/05/02

2015年5月2日

あの数秒の特別な時間を、大好きな映画のワンシーンのように繰り返し思い出す。ふと頭に浮かんでくるわけではなくて、またあの光景をまぶたの裏に見て幸せな気持ちに浸るため、わりと頑張って意識的に思い出す。思い出すという行為を自ら選択し、さぁやるかというのはなかなか不思議な感じがする。あれからだいぶ時間が経ったような気がして手帳を開いたら、まだ1週間とちょっと前の出来事だった。こうやって少しずつ、蛇口の根元から水が浸み出していくように忘れていく。しっかりと蓋をして、たまに中を覗いて触れてやらないとすぐに逃げてしまう。