2015/08/03

8月3日

おそらく軽い熱中症になりかけていたのだと思う。いまも少し頭が痛い。もうシャワーも浴びたしはやく寝たいところだけれど洗濯機を動かしてしまったので、終わるまでブログを書くことにした。半分意識がないままパチンコ屋の新台入替ティッシュを配っていた。お姉ちゃん、帽子もかぶらないでこんなとこで、倒れちゃうよ!とおばちゃんに大きな声で言われて、でも帽子がないのもこの場所で配らなきゃいけないのも全部会社のせいだし私に言われてもさぁ、心配してくれたんだろうがもう暑すぎてなにもかもどうでもよかったのでシカトした。私が怒ったと思ったのか、おばちゃんは大丈夫?水分補給しなさいよ、と私の顔をのぞきこんで、あーはい、と私はへらりと笑った。2、3日前どっかの街で、交通整理のお兄さんが熱中症で死んでた。たしか私と同い年じゃなかったか。しんどくてもう無理です、と体調不良を訴えて病院に運ばれたらしい。ニュースを見て気になって調べてみたらネットでも少し話題になっていたようで、この歳ならもっといい仕事あっただろうに、というようなことが書かれていた。うーん、そうか。私はティッシュ配りの仕事が好きだ。これから洗濯物を干して、2段ベッドの上で寝て、明日の朝になってもそのままもう目を覚まさなかったらどうしようか。ティッシュ配りを終えてパチンコ屋に戻ると、休憩室にイケイケなお姉さんがいた。イベントコンパニオン、と呼ばれる彼女たちはヘソ出しの衣装を着て、マイクパフォーマンスや可愛いしぐさをしながら飴を配り、店内を賑やかすのがお仕事だ。私も関西でティッシュ配りの会社とは別に、イベントコンパニオンの事務所に登録している。とても特殊な世界だと思う。パチンコ店でのパフォーマンスだけでなく、ショッピングセンターでの抽選会イベントや百貨店・スーパーでの試食など地味系のものから、可愛い衣装を着用しての新商品のサンプル配布、展示会での企業ブースのキャンギャルに、レースクイーンや商材モデルまで様々な仕事がある。事務所に登録しただけでは仕事はもらえなくて、案件ごとに事前の書類審査やオーディションに受からないといけない。ここから芸能界を目指す女の子たちも多いしファンがついているような有名コンパニオンなんかもいるが、私は割のいい派遣バイトとしか考えていないので受かればラッキーといったスタンスで予定が空いているときに気になる仕事にだけエントリーしている。コンパニオンのお仕事は、基本的にちやほやしてもらえる。衣装を着るだけでかわいいね~、華があるわ~と言われるし、基本ヒールでの立ち仕事メインということもあるが、普通のアルバイトに比べて休憩もこまめにもらえる。パネルの前でコンパニオン立ち(手を前に組んで足の角度をそろえて立つ)でニッコリしといて、という指示をもらったときは正直「は?」と思った。洗濯が終わった。