2015/07/10

うたのはなし

横浜駅の周辺は路上ライブをしている人がとても多い。こっちに来た初日の夜、バンプオブチキンの天体観測をうたうお兄さんがいた。中学生の頃の私はバンプオブチキンの大ファンで、将来はボーカルの藤原さんと結婚するんだと結構本気で思っていた。ていうのはどうでもよくて、そのお兄さんだったのかな、ちょっと声を覚えていないので分からないのだけど今日またその曲をうたっている人がいた。音楽ってすごいな、と思う。メロディを聞いただけでぶわーーーってその当時の思い出というか感情というか、なつかしい何かが身体を駆け巡る。時間が経って自然と消えてなくなったもの、忘れようと自分から捨てたもの、いろんなものが一瞬で自分の身体に戻ってきてヘンな場所にワープしたみたいになる。こないだこの曲に出会ったときは、あ、いまこれ聞いたらダメだと思ってすぐにその場を離れたけど、今日は最後まで聞いた。捨てるまでにとても長い時間がかかった重たいものが、まるでそのときの苦労とか悲しい気持ちとかなかったかのようにジャバーっとただの思い出として流れてきたりして、受け止め切れなくて涙が出そうになった。帰ってからお兄さんの名前を検索してバンドのオリジナルの曲を聴いてみた。全然良くなかった。けどツイッターにリラックマが好きだと書いてあって、ちょっと惚れそうになった。うそです