2015/11/07

2015年11月6日

数あるイベントの中でもクリスマスが群を抜いて好きだ。ついこの間までオレンジ色のかぼちゃがプカプカ浮いていた三宮のセンター街も、いつのまにかすっかり着替えが済んでいた。クリスマスだからと特別になにかをするわけでなくむしろケーキもチキンも食べないけれど、その日へ向かっている街の雰囲気が好きなのだと思う。小学生の頃サンタにもらったクリスマスプレゼントを今でも覚えている。深緑のベロア生地のレオタード。それまで持っていたピンクのフリフリのやつとは全然違う、おとなっぽさに興奮した。クリスマスプレゼントにおもちゃじゃなくてレオタードを貰うということも当時の私にとっては一大事だった。あぁ自分は本当にダンサーになるのだと。そういう道を歩むことを、知らない誰かから勝手に認められた気がした。認められてしまったからにはそれをただの夢として自分の心のなかだけにしまっておくなんてことはもういよいよ出来ない。