2019/10/30

シカゴ日記 - 1日目

朝7:30の飛行機で関空から成田へ。国際線に乗り換え、JALの直航便でシカゴへ。機内でワンスアポンアタイムインハリウッドという映画を見る。最初っから最後までブラピがずっとセクシーで、彼が画面にいる間はセクシーじゃない瞬間ってのが一瞬たりとも訪れないのでもうずっと胸をザワザワさせながら見ていた。色気だだ漏れで、自分が漏らした色気につかりながら歩いていたブラピ・・・。すごいや。飛行機乗る前に空港の吉野家で食事をしたのだけど、機内食でも吉野家の牛丼が出た。生卵味と書かれた黄色いプルっとしたソースがついてきて、私はこういう形状のものは怖いので(たとえばジュレのドレッシングとか)なるべく口に入れたくないのだけどかけてみたらまあまあ美味しかったです。



シカゴ着。入国審査で別室に連れて行かれトラウマになりそうな時間を過ごす。またひとつ(いらない)経験値が上がった。オフィサーとのインタビューを待つ部屋に漂う、人々の不安と絶望による空気感ったら。黒人のお姉さんは携帯を取り上げられた後、ずっと小さな声で歌をうたっていた。知らない言葉の知らない曲だった。その後なんとか無事に入国できました。今日はトランプ大統領がシカゴに降臨しているらしい。交通機関がすべてバカになるとか。

シカゴ滞在中に参加するBridge Dance Festivalのキュレーター、リカさんが空港まで迎えに来てくれていた。私がなかなか出てこないのでとても心配をかけた模様。ごめんなさい。リカさんの車に乗せていただき、これから3週間お世話になるおうちへ向かう。私とリカさんは日本語で話す。いつからシカゴにお住まいなんですか?と聞くと生まれた時から、と。ご両親がシカゴで出会い、リカさんは2世になるらしい。だから日本語がちょっとおかしくって、と笑うリカさんは明るい日本語を話す。
今回私がここへ来たのは、神戸DANCE BOXとシカゴLinks Hallの交換レジデンス事業の一環。Links Hallのディレクターのポールさんと合流。やさしそうなおじさん。私がお世話になるのは劇場関係者のマギーさんというおばあちゃまのおうち。ポールさんはマギーさんのことを「リンクスの裏ボス」と紹介してくれて、なるほど、と思う。マギーさんは元ダンサー。とっても素敵なおうちで、地下の部屋を丸ごと使わせていただけることに。リビングと、広いキッチン、バスルーム、奥に寝室。
部屋の説明を聞いて荷物を置いたあと、リカさんとポールさんと一緒に近くのメキシカンレストランで昼食。七面鳥のハンバーガーがあって、珍しいなと思って頼んでみた。


シカゴのこと、リンクスのこと、ざっくりだけどいろんな話をした。シカゴの南部と北部はお互い敵対視しているとか。Links Hallは40周年を迎えたらしい。前任のディレクターが去ったばかりでスタッフも総入れ替えになり現場はとてもバタバタしているとのこと。新しいスタッフ達はみんな若いダンサー。ポールさんはもともと大学で働いていて、今は一時的にディレクターを務めている。でもリンクスとの出会いは19歳の頃だとか。私も、ダンスボックスに出会ったの19歳です。って言えばよかったなって今このブログを書きながらふと思った。リンクスは白人の出入りする劇場というイメージが今でもある、とポールさんは言っていた。そしてそれを変えたいと。リンクスの40年の歴史の中で白人以外で初めてディレクターになったというポールさんはメキシコにルーツを持つ。死者の日にメイクをした写真を見せてくれたので、映画『リメンバー・ミー』の話をする。原題は『Coco』。レストランのスタッフのお姉さんがめちゃ気配り上手で、でも媚びてなくて、なんかすごく良い雰囲気だった。黒いマニキュアを爪に塗っていて、それをポールさんが褒めていた。


昼食のあと、いよいよLinks Hallへ。可愛い劇場!主にダンスを行うスタジオと、音楽のためのスタジオが共存する。小さいけれど素敵なバーもある。ジェンダーニュートラルのトイレを新築しようと考え中とのこと。スタッフのギャルズたちもイケてる。ダンスボックスもそうだけど、やっぱ踊る人たちが劇場動かしてるの良いなあ、と思う。公演がない日は基本17時で全員退館。滞在中のスケジュールについてミーティングしたあと、ポールさんが家まで送ってくれた。一緒に近所を散歩して電車やバスの乗り方を習う。近くにめちゃめちゃ良い雰囲気のボウリングが場があってこれは・・・素晴らしい・・・と一瞬思ったけれど、そもそもボウリング好きじゃないので一人ではちょっと入りづらいかな。ポールさんが落ち葉を見て、この季節が一番好きだ、ビューティフル、と言っていた。

2019年10月28日