2016/11/24

2016年11月23日

自分以外の誰かのために踊るなんていう、ダサくておこがましい行為とは無縁だと思っていた。こないだのジャズズは、そもそもあの舞台はお祝いの場であって個人的なアレコレを乗せるべきではないと頭で分かってはいたけれど、あの場を借りてでもやらなければならないことだと、私の身体がそうあることを選んだ。とはいえ結局のところ、いざ舞台に立ってみると毛穴まで見られてしまうんじゃないかというほど客席は近いし、久しぶりに浴びる強い照明とか、出番ギリギリまで手縫いしていたギンギラの衣装のこととか、6拍子とカウントのズレとか、振付を追いながら、魅せながら、私は私の踊りをどうにか終えることだけで精一杯だった。とても悔しかった。誰かのために踊る、なんていう境地にはまだ到底立てそうにもない。オマエの青臭い踊りなんぞ必要ない、オマエはこれから先も、まだまだずっと、踊らなくてはならないのだ。そう言われた気がした。