2015/09/04

いま

なにから書き始めよう。ああそうだ、神戸に帰ってきた。頂き物の青春18きっぷで、横浜から鈍行9時間の旅だった。深夜に家に着いて、シャワーをさっと浴びて寝た。翌日の朝に送った荷物を受け取った。それからはバイト先と家の往復のみ。何もする気になれなくて、抜け殻のような、でもぐったりと重い身体を引きずってただ夜と朝が交代するのを待つ日々。生きるために金は稼がなくちゃならないのでアルバイトにはちゃんと行く。それにしてもダンスというもののことを考えることが出来ない。振り返らなければならないのではなくて、実際問題として今すぐにでも次の舞台のために動き出さなければならなくて、ブログなんぞ書いている間に仕事はどんどん積もり積もっていくのですが本当にごめんなさいとしか言えない。いいご身分ね、と刺されるんじゃないか。別に燃え尽きたわけではないしついさっきもロイヤルバレエのレッスン動画を見てうずうずしていたくらいで、でも私がバレエの動画を見るってことはあぁいま自分が置かれている「ダンスという状況」から逃げ出したいのだということが分かる。自分の思う「ダンス」が揺らいでいる。ジャズズのときもそうだった。私は美香さんの作品を踊っている自分が大好きで、でももし観客としてそれを観ることができたとしても好きだとは言えないんだろうとはっきりと感じる。とはいえ3年程前まではキリアンとかー、マクレガーとかがすきですぅーと言って黒沢美香という名前さえ知らなかった私がなにを偉そうに。しかし事実なのだから仕方がない。ダンサーとして踊るときと、振付をするときの「好き」や「かっこいい」といった個人的な感情に距離があるのはおかしいのだろうか?あー、だからそういう役割、名前が必要なのか?いやそうではないと思いたい。ダンサーとか、振付家とか、そういうのもう面倒だから。いまとても、美香さんのソロがみたい。