2020/01/07

シカゴ日記 - 13日目

ワークショップの日。ポールさんとポールさんの奥様が車で迎えに来てくれて、一緒に会場へ向かう。参加者は大人2人、こども6人。まずはウォーミングアップをして、そのあとフリーウェイ・ダンスを起こすための最初の作業である「初めて踊った(身体がダンスした)ときの記憶」をみんなでシェアすることに。今日が初めてのダンスです、と言う子もいた。それで実際やってみて初めて分かったのは、フリーウェイ・ダンスにおける記憶(振付)を貰うこの作業というのは、たった数時間のワークショップで、初対面の関係で、こんなふうに簡単に行われてはならないということ。ダンサー/振付家は、その記憶/振付を本当に自分/相手の身体に刻む覚悟があるのか。そこが曖昧なままでシェアされる記憶/振付はただその輪郭だけで交換されるしかなく、それだと私の身体には、おそらく足りない。

ワークショップはどうにか終えることができたけれど、なんだかふりだしに戻った気分だった。




ワークショップ後は滞在先に戻り、家主のマギーさんとBridge Dance Festivalで共演するシカゴのアーティスト ミツと一緒にディナー。ミツとはこの日初めましてだったけれど、昔京都に住んでいたことがあり、ダンスボックスが大阪にあったとき出演したこともあるんだとか。今回のフェスティバルでは京都時代の縁でUrBANGUILDのRyotaroさんと一緒にパフォーマンスをするらしい。いろいろ繋がっているなぁと感じる。
マギーさんお手製のご飯を囲んで、楽しい夜を過ごした。


2019年11月9日