2015/02/26

ここまで、これから


photo by 井垣亮(igaki photo studio)

『どこかで生まれて、どこかで暮らす。~城崎に暮らして~』
全5回のレジデンス成果公演が無事に終了し、私は一足お先に神戸へ戻ってきました。
のべ100名以上のお客様に観ていただけたこと、とても嬉しく思います。


私はこのプロジェクトのレジデンス期間まるまる滞在することができませんでした。
いったりきたりの生活、他の仕事との両立を理解してくれた
振付家の玲奈ちゃんはじめ、メンバーには本当に感謝しています。
生きていくため、そして自分のダンサーとしてのプライドを守るためにも
タダでは舞台に立たないと今年に入って決めました。
だけどそんな誓いもどうでもよくなるほど立ちたい舞台ってのもあって、その1つがこの作品です。
2012年にこの作品に惚れてからずっと、ここまでついてきました。

今回のレジデンスで、作品への関わり方について改めて考え直せた気がします。
普段から稽古をかけもちすることが多く、たまに距離感がわからなくなってしまうときがあります。
私たちはカンパニーではなくて、いつも一緒に時間を過ごせるわけじゃない。
かといってその場限りで終わるような集まりでもない。(仕事)仲間であると同時に、友人でもある。
私にとってはこういう関係って意外と珍しい。
たとえばもしこの作品に出演できなくなる日が来たとしたら、誰か別の人が私の代わりを踊る。
そんなことはこの世界で当たり前のようにとっかえひっかえ行われていることだけど、
想像してみたら少し泣きそうになりました。


『どこかで生まれて、どこかで暮らす。』の公演後には、
毎回こうやってたらたらと思いを綴っている気がします。

さぁ、次はどこへ連れて行ってくれるかな。